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[マレーシア] マハティール返り咲き:マレーシアーシンガポール高速鉄道計画、中止ではなく延期

PropertyAccess Team |

[マレーシア] マハティール返り咲き、マレーシアーシンガポール高速鉄道計画、中止ではなく延期


シンガポール、マレーシア両政府は、2018年9月、マレーシアとシンガポール間の高速鉄道の建設は、中止ではなく2年間延期されると発表しました。


▼クアラルンプールーシンガポール高速鉄道網(案)

(出所:Wikipedia


何週間にもわたる協議の結果、両国の交渉人は、マレーシア首相マハティール・モハマッドが以前に提案したプロジェクトの中止を避けることで合意しました。

シンガポールの交通省カウ・ブン・ワン大臣とマレーシアの経済省アズミン・アリ大臣は、マハティール首相のオフィスで合意書に署名、工事の開始を2020年5月31日に延期することとしました。この期限までに、東南アジア第3位の経済圏であるマレーシアの経済状況が改善することを期待します。

以前、このプロジェクトは2026年に一般公開される予定でした。現在は2031年に運転開始予定です。

この動きは、今年5月にマハティールが選挙に勝利した直後に取ったスタンスから転換を迎えました。

93歳のマハティール氏は、ナジブ・ラザック前首相が承認したプロジェクトについて、必要ないのでキャンセルすると述べていたのです。

5月9日の選挙以降、マハティール氏によるとナジブ政権下で雪だるま式に膨れ上がった国の負債を減らす努力として、この高速鉄道プロジェクトと他中国が支援するインフラ開発プロジェクトの見直しがされました。

シンガポールは、マハティール氏のプロジェクト中止の公約に強く反発、政府高官はシンガポール側は2億5,000万シンガポールドル(約203億6,669万円)の埋没費用の返還を求めると主張していました。

アナリストはこのニュースを好意的に受け止めています。

このプロジェクトは「シンガポールとマレーシアの、労働、投資、人における密接な関係を考えると間違いなく重要な価値を持っている」とマラヤ大学政経学教授、エドムンド・テレンス・ゴメス氏は述べています。「中止ではなく、延期とされたのは喜ばしいことです。」

署名式典の後の記者会見で、カウ大臣は、「二国間協力の精神で」プロジェクトを延期したいというマレーシアの要求にシンガポールが合意したと述べました。

カウ大臣はこう述べています。「2020年5月末までには再開できることを願っています。もし再開しない場合、このプロジェクトは終了したとみなされ、マレーシアはシンガポールに対して、シンガポールが被った費用を返済することになります。」

マレーシア側のアズミン大臣は、マレーシア政府が2年間の休止のあとプロジェクトを継続する意向であることを強調しました。

今のところ、マレーシアはシンガポールに対し、プロジェクト遅延により被った1,500万シンガポールドル(約122億2,186万円)の「損害費用」を支払うことになっています。

シンガポールは、シンガポール内に建設される部分の土地の取得、プロジェクトを監督する機関の設置を終え、すでに何百億ドルもの費用をプロジェクトに投入している。

2013年の当初の契約の署名にあたって、ナジブ前首相とシンガポール首相リー・シェン・ロンは、1965年の痛烈な分裂以降、二国間で数十年にわたって断続的に続いた緊張をほぐす、二国間協力におけるゲームチェンジャーとして、プロジェクト合意を歓迎しました。

バスで5時間、飛行機で1時間かかるところ、鉄道だと所要時間90分となります。

当初の計画では、2026年12月31日までには稼働するとされており、主要な入札は来年第3四半期に行われる予定でした。

入札は現在は中止となっています。


(出所:South China Morning Post

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