[フィリピン] セブ:主要投資先としての地位をますます強固に

2024/04/30


総合不動産サービス会社コリアーズ・フィリピンは、セブ島は、フィリピンにおける主要な不動産投資先としての地位をますます強固なものにしていると述べています。



同社は、3月上旬にセブで行われたイベントの総括として、継続的なランドバンキングと、より多くの統合型コミュニティの立ち上げに裏付けされるように、セブは、フィリピンの首都以外でのプレゼンス拡大を目指すデベロッパーにとって、依然として重要な場所だと述べています。さらなる拡大の可能性を秘めたセブの不動産市場は、間違いなく好転の態勢にあり、更なる成長に向けて軸足を移す準備が整っています。



セブ島は、マニラ首都圏以外で最も魅力的で大規模な住宅エリアのひとつです。コリアーズによると、国内デベロッパー各社は、2024年以降もセブ首都圏の成長の可能性を楽観視しています。また、企業や個人投資家、エンドユーザーのセンチメントの改善は、セブの住宅セクターの成長を支えるだろうと述べています。



マニラ首都圏以外で最も活発なセブ市場において、コリアーズ・フィリピンが注目すべき分野として挙げているのが、(1) 高級・ラグジュアリー市場、(2) セブ市以外のエリアでのコンドミニアム開発、そして(3) レジャー型物件です。



(1)高級・ラグジュアリー市場


コリアーズは、セブの高級住宅市場は拡大する可能性が高いとして、デベロッパー各社に対して投資家やエンドユーザーの意欲を試すべきだと述べています。



最近発売された高級プロジェクトは、ロックウェル・ランド社(Rockwell Land)の「ザ・ヴィラズ・アット・アルーガ(The Villas at Aruga)」で、これまでのところセブで最も平米単価の高いプロジェクトとなっています。平均契約価格(TCP)は1億130万ペソ(約2.7億円)、平米当たりの平均価格は58万9600ペソ(約157万円)となっています。一方、ロビンソンズ・ランド社(Robinsons Land)も高級プロジェクト「マンタウィ・レジデンス(Mantawi Residence)」を立ち上げ、1戸当たりの平均価格は1,630万ペソ(約4,350万円)となっています。



セブ首都圏における高級住宅プロジェクトの供給は、マニラ首都圏に比べて相対的に少ないものの、インフレに対するヘッジとして魅力的な投資物件を探す国内投資家・海外に住むセブ出身投資家によって需要がけん引されるか可能性は高い、とコリアーズは述べています。これら投資家は、マニラ首都圏と同様に、投資物件の値上がり可能性に賭けていると見られています。



(2) セブ市以外のエリアでのコンドミニアム開発


コリアーズはまた、上昇傾向にあるセブ市の地価についても指摘し、デベロッパー各社に対して代替地の検討も勧めています。セブ市、ラプラプ市、マンダウエ市といったエリアは、高級コンドミニアムプロジェクトの立地として人気のエリアのひとつで、コンドミニアムは1戸1,200万ペソ(約3,200万円)からとなっています。コリアーズは、代替のコンドミニアム開発の候補エリアとして、タリサイ市、リロアン、ミングラニラを挙げています。また、国内の老舗デベロッパーと、地元セブのデベロッパーとの業務提携の可能性などについても触れています。



(3) レジャー型物件


最後に注目すべきは、レジャー型の物件です。コリアーズは、旅行・観光セグメントの回復を考えるとタイムリーであり、フィリピン人投資家はもちろん、外国人投資家の関心も集める住宅市場の一分野だと指摘しています。コリアーズは、外国人市場の需要を取り込もうと計画しているデベロッパーは、特にマクタン島におけるレジャー志向やリゾートをテーマにしたプロジェクトの魅力を探るべきだと述べています。セブはフィリピンの主要観光地の一つであることに加え、最近、拡張・近代化工事を終えた空港のおかげで、国内外からの観光客の増加も見込まれることから、リゾートをテーマにした開発物件の需要は、短期~中期的に促進されるだろうと述べています。





(出所:Business World Online