[フィリピン] 中央銀行、1回目の利下げは第4四半期の可能性

2024/04/18


フィリピン中央銀行(BSP)は金融政策金利の緩和を急いでおらず、最初の利下げは2024年の第4四半期か来年の第1四半期になりそうだと、エリ・レモロナBSP総裁が述べています。



総裁は記者団に対し、「時間は十分にあります。中心的なシナリオは、第4四半期に利下げを行うことです。もし状況が悪化すれば、2025年第1四半期に延期するかもなしれません。」と語っています。



BSPは2024年4月8日、基準金利を4会合連続で6.50%に据え置き、レモロナは利上げ再開は考えていないと述べていました。



▼フィリピン政策金利の推移(出所:Trending Economics



2024年3月の年間インフレ率は前月の3.4%から3.7%へと2ヶ月連続で上昇し、中央銀行はリスク調整後の2024年の消費者物価見通しを前回の3.9%から4%に引き上げました。



レモロナ総裁はまた、ペソ安は「インフレ期待に影響を与えるほど大きくはない」と述べています。ペソは今年に入って対ドルで2.83%下落していますが、レモロナ総裁は、「ペソが弱いのではなく、ドルが強い」と説明しています。



▼対USドル・フィリピンペソ為替レートの推移(出所:xe




(出所:Malaya

(画像:UnsplashJeanne Paredesが撮影した写真)